【前編:流星号、現れる!】
AM8時に常磐自動車道の守谷SAに集合して、暫しの歓談後、次の休憩場所である友部SAに向けて出発した。距離にして57.3kmだ。時速○○○kで走行しても1時間ちょっとで着く距離である。時速○○○kで走れば□分で到着してしまう距離だ。

SAを出て合流車線に入り、1台ずつ綺麗に並んで本線に入って行く。その後すぐに何時もの様に筆者のT号を先頭に・タッキー・紅号車が周りの景色の中に溶け込む様に加速して行く!
紅号はCPを弄ったらしく、中間加速が今までとは違っている! 少し気を抜くと後ろから突っつかれる! 常に進化を遂げているようだ!

筆者はすべり始めているATを労るように速度がある程度のるまでは我慢しながらの加速をしなければならない。ATがゆっくりシフトアップされていく様子を感じ取るようにアクセルを踏む足の加減にも注意を払いながら神経を右足に集中させる。

速度がのれば後は7.2Lの分厚いトルクでSLの重い車重を引っ張ってくれる。
ある程度速度がのった状態になったところで、全開モードになった!
全開してから7〜8分経ったであろうか、ルームミラーを目をやるとタッキー号・紅号の姿は既に写っていない。無線に飛びこんでくる彼らの会話で後ろの2台の状況が良くわかる。更に後方ではブルブラの兄弟車(Roger号&デイトナ号)がランデブー走行をしているようだ。
気が付くと友部SAまで1キロの標識が目に入る。速度を落としてSAに入り、暫くするとブリシルのSL2台が到着した。タッキー号と紅号だ。パワーが違うので速度的には当然筆者のT号に分があるのだが、この2台にはパワーのマージンはあまり関係しないように思えて仕方がない。

全車集合後、SA内のレストランで軽い朝食を取りながらクルマ談義に花を咲かせている。皆、SLが本当に好きなんだな〜と筆者は苦笑してしまった。

AM10時半を過ぎた頃であろうか、本日の幹事であるタッキー氏の「そろそろ出発します」と言う声で友部SAを後にする。
次の休憩場所である中郷SAまでの距離は、63.8kmだ。
筆者のナビシートにはrauru氏が座り、超高速コーナーの初体験タイムとなった。

走り出すまでは、会話があったものの、数分後には死んだように硬直している!死後硬直が現れるには、一般的にはおよそ2〜3時間位かかり、6〜8時間ぐらいになると、全身硬直の状態になるはずなのだが、この御仁、3〜4分で硬直してしまった!
T号が全開してどうあがいても、この早さには追いつかない!! おそらくLoversのメンバーの中で硬直の早さにかけては間違い無く最速だと思う!筆者は新しい発見をしてしまった!

全車、中郷SAに到着後、このSAでもしばらくの間、Tea Timeとなった。
ここで、愛号(白のSL)と愛パパ号(R32 GTR、別名:流星号と言うそうだ!)の到着を待つ。

暫くして、タッキー氏が愛ママさんと携帯で連絡を取合っている。タッキー氏によると、愛パパは、どうしてもT号と並んで走りたいそうである!
筆者がSLを弄り始めたきっかけは、GTRが後ろにはりついたら道を開けると言うのが性格的に困難であるからだ! 湾○では数年間チューンドGTR達と走って、SLのポテンシャルを高めてきた!

これから流星号と走れるのか! しかも、2.7L、N1、オーバーサイズピストン、ニスモタービン、ニスモカム、インパルコンピューターで武装したGTRだ!!当然、足も弄っている筈だ。 至福の一時である!
しかし、ATに爆弾を抱えたままで、どこまでGTRについて行けるのか不安も残る。
こうなったら、ATが破壊されても仕方がない。紅号が牽引ロープを持ってきている筈である。 何とかなるさ!…!

15分後、愛号と流星号が到着した! 流星号は銀河系で激戦の勇姿をかざって来た片鱗が残されていて、異様なオーラを発している!
これから、このGTR流星号と走るのか! チューンドGTRのパフォーマンスはよく知っている。少し緊張している自分を感じた!

さあ、出発だ!

筆者は、ゆっくりSLのシートに腰を下ろして、無線のスイッチを入れた。しかし、会話する余裕は無い筈だ!

ここから先はナビシートには誰も乗せられない!一人で行こう。

後編へ…

 

Back


Copyright(c) Benz Cafe 2003
All Rights Reserved.